複合シェイプとは?「合体」「解除」までわかりやすく解説
みなさんは何かオブジェクトをつくるとき、複合シェイプを使っていますか?
実は私も「たまに見かけるキーワードだけれど、どう便利なのか知らない」という状態が長く続いていました。
いつ、何のために使うのか?
複合シェイプの疑問を解決していきましょう!
複合シェイプ非破壊編集が可能
例えばこんな「吹き出し」が作りたいとします。
楕円形ツールを重ねて作成するのが一般的かと思いますが、重ねたあと、どんな操作をしますか?
この時に使用するのが以下の2パターンです。
CASE 01. パスファインダー > 合体
CASE 02. パスファインダー > alt (option) + 合体
CASE 01. パスファインダー > 合体
オブジェクトを全選択し「合体」を押すと、画像のように合体した1つのオブジェクトを作れます。
CASE 02. パスファインダー > alt (option) + 合体
このCASE 02.が「複合シェイプ」の状態です。
CASE 01.の単純な「合体」と違って便利なところは、「仮の状態」で合体しているため、あとから形状の編集が可能というところです!
(例では「合体」をしていますが、パスファインダー内のどのコマンドでも可能です!)
オブジェクトに触ってみると、「選択ツール」では合体しているときと同じように全てのオブジェクトが一緒に移動しますが、「ダイレクト選択ツール」「グループ選択ツール」では合体する前のオブジェクトを個別に選択、編集することが可能です。
複合シェイプを「合体」「解除」するには?
CASE 01. もう編集しないので「合体」させたい
「合体」させたいときは「拡張」ボタンを押します。
複合シェイプ状態のオブジェクトで再度「合体」を押しても反応しません。
CASE 02. やっぱり複合シェイプ状態を「解除」したい
オプションに「複合シェイプを解除」があります。
オブジェクトを右クリックすると出てきそう・・と思いましたが、ないようです。
CASE 03. 複合シェイプに複合シェイプってできるの?
サンプル画像は「合体」で作成した吹き出しを2つ重ねて「前面オブジェクトで型抜き」したものです。
「前面オブジェクトで型抜き」の際も、alt (option)を同時に押すことで、複合シェイプで作成することができます。
選択してみると、合体と型抜きする前のオブジェクトの情報が残っているのがわかります。
複合シェイプっていつからあったの?
複合シェイプはIllustrator 10(2001年11月発売)で登場した機能とのこと。
もうだいぶ昔からあった機能なんですね!
知らないだけで「今この瞬間から使える」便利な機能がまだまだたくさんありそうです。
新しい機能の情報は積極的にキャッチ!そして、まず使ってみる!をこころがけたいですね。
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この記事を書いた人

京都府出身。2015年に企画デザインで入社。
POPやパンフレットなど販促ツールデザインを主体に、採用活動のお手伝いなども。
かわいいイラスト制作が得意分野!趣味は音楽を聴くこと。
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神戸市 中小企業柱巻広告デザインコンペ2016 最優秀賞受賞
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儲かりアドバイザー上野健二